2010年11月27日土曜日

豊洲でお買い物


東京の豊洲という所に来てみました。銀座から非常に近い事もあり、診療室で使う雑貨類を物色しています。

豊洲は石川島播磨重工業などが立ち並ぶ工場地域の面影はなく、今やニューファミリーの生活の拠点として発展し続けている街です。

ららぽーとに行くと良くわかるのですが、夜8時過ぎにもかかわらず客層が「お母さん+小さな子供」というパターンが非常に多いのに気がつきます。特にレストランのテラスでは幼稚園ママ同士と子供同士の楽しそうな会話が響いています。

お父さんはどこかで呑んだくれているのかもしれませんが、けなげな子供を見ていると日本の明るい未来を信じたくなります。

豊洲は今後鉄道の進展や築地からの市場移転計画があったりと、まだまだ変化が起きそうな所です。良くも悪くも新しく開発されたオシャレな街です。

しかしそんな街角に軽トラックの焼き芋やさんが来ているのもちょっとホッとするところです。



銀座で買いにくい日用品を買うのに、またちょくちょく来てみようと思います。

2010年11月24日水曜日

ありがとう、深町純!

長生きするような人だとは思っていませんでしたが、早かったですね。あのピアノはもう聴く事ができません。とってもとっても残念で泪が止まりません。

【朝日新聞】

深町さんのお店FJ'sは、自宅からそう遠くない所にある小さなお店です。お父さんがお造りになったという風変わりな動くオブジェが印象的で、もちろん深町さんのライブが堪能できるご機嫌なお店です。

私は3年くらい前に和田アキラさんとのDuoを見に行った事があります。最近ではライブがUSTREEMで配信され、話題になっていました。



上の動画はこの10月31日に行われた模様ですが、相も変わらず前衛的なピアノタッチが冴え渡っています。和田アキラとの数十年の付き合いからくる空気感が圧倒的かつ爽快です。

私にとって深町さんは、学生の頃に聴いたKEEPの「Rock’n Rocked Rock」という曲がとにかく強烈な印象として残っています。その後ずいぶんたってから録音されたライブアルバムは、「これは世界に出て行ってほしい希有なアルバムだ」と心底思った物でした。カッコイイってったらありゃしない。

しかし深町さんのピアノはただ前衛的なだけではありません。「・夏・秋・冬」「花・鳥・風・月」という8枚のアルバムは長い間私の通勤時間の愛聴盤で、診療室でも流していた時代がありました。

よく言えば芸術家、悪く言えば変人だったかもしれない深町さんですが、PRISMのライブの後でちょっとだけしゃべった事がありました。気難しいイメージがありましたが、とっても話し好きなオジサンだったとの印象があります。



その彼が一番言いたかった事、それは自身のホームページに大きく書いてあります。


時をほぼ同じくして隣国の横暴がエスカレートしている事に、彼は最後の警告を発していると思わずにいられません。

深町さん、素晴らしい楽曲の数々をありがとうございました。あなたのCDやDVDを私は一生の宝物としていつまでも聴いて行く事でしょう。 合掌

2010年11月20日土曜日

ディズニーランドにある歯科医院とは!?

以前iSpotに掲載されていたこのコンテンツ、今ではリンク切れになっています。再掲載の希望がありましたので、まずここに掲載いたします。

なをこれは2002年6月に行われたWALT(世界レーザー治療学会)の時に書いた「無痛治療ってホントかな? 痛みを和らげる私達の挑戦」が原文で、それを短く編集したものです。原文はこちらからお読みいただけます。合わせてお読みいただければ幸いです。

さて皆さんは「無痛治療」って信じますか?そういう広告に私はまったく感心しません。

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ディズニーランドにある歯科医院とは!?


東京ディズニーランドの中に歯科医院があるのを知っていますか?入口からビッグサンダーマウンテンに向かうと、ウェスタンランド内で右側に看板を見つける事ができます。

その名を”Painless Dentist”つまり「痛くない歯医者」といい、Dr.I Teetheさんという方がやっておられます。痛くないのならぜひ行ってみたいと思うでしょうが、残念ながらそれはもちろん架空の歯科医院、遊園地内の偽装でした。期待を持たせてしまった方、ゴメンナサイ。


Painless=痛みがない マジックキングダムと言えどもこればっかりはかなわない、痛くない歯科治療は古今東西人々の夢である事に違いありません。さて痛みを少なくするために、現代医療はどこまで進んでいるのでしょう?

一番簡単なのが「表面麻酔」という塗薬です。塗るだけで効く~というほど都合が良い物ではありませんが、続く注射麻酔の痛みを和らげる力はあります。

でその注射麻酔ですが、この評判がよろしくない!しかしこれが無いと治療ができません。もちろん麻酔が効いてしまえば痛くないのですが、注射する時はまったく痛くないはずありません。ただその程度をやわらげる事はできます。

たとえば今の針、これはとっても細い!だから痛みが少ない。蚊が刺しても痛くないのは細いからです。もちろんそこまで細くはないのですが、日本の製造技術は素晴らしい。

それから表面麻酔の代りにレーザーを使う事もあります。半導体レーザというものがあって、これは昔から痛みの治療に用いられているほどですから、表面麻酔と同じかそれ以上の効果があります。これを誇大表現して「無痛」と言う人がおられますが、それはいくらなんでも言い過ぎです。しかしレーザは表面だけではなく深くまで効きますので、いつ注射麻酔が入ったかわからない方もおられます。

麻酔の入れ方も改善が進んでいます。歯科の麻酔はいろいろ理由があり、まるで握力計のようになっています。つまり30Kgくらいの圧力をかける場合があるのです。すると当然手は震え、それが痛みを助長します。そこで出てきたのが電動注射器。誰がやってもゆっくり静かに麻酔が入ります。この効果もけっこうあるようです。

もう一つ凄いのが鍼(針)。鍼麻酔って聞いた事ありますか?そこまできちんと効くわけではありませんが、例えば歯を抜いた後の麻酔が切れた後の痛み、鎮痛剤も完全ではありません。しかし事前に鍼を使っておくとけっこうな効果があります。ツボを押すだけでも効果があります。


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以上のように私達も様々な工夫をしているのですが、一つだけ大切な事があります。それは緊張しているとだめなのです。緊張状態だと痛くないものも痛く感じます。それから治療に消極的で、しかたがないからと諦め気分でいても同様です。

一方治療の必要性を理解し「私はこれから良くなるんだ」と前向きな人には、少々の痛みは何でもありません。ですから私達は患者さんに説明し、励まし、そこから得られる物語を造ります。実はこれが痛みをやわらげるために最も効果があるのです。それを省略していきなり治療に入るから「痛くされた・歯を抜かれた」とまるで強盗にでもあったかのような言い方をされてしまうのです。


きっとDr.I Teetheさんとは、患者さんを励まし未来を語るコミュニケーションの達人なのでしょう。だから”Painless”なのだと思います。もしかしたら故ウォルト・ディズニーは生前歯で苦労し、そのような名医にディズニーランドに出店して欲しいと思っていたのかもしれません。さて本当にディズニーランドで開業できるだけの力を持った先生は出てくるのでしょうか?

オープンセミナーは12月4日(土)17:40より、さらに…!


予告通り、次回のオープンセミナーを以下の要項で行います。

  • Open Seminar vol,44
  •  テーマ:口は災いのもと 〜「とくダネ!」を復習しよう〜
  •  日 時:12月4日(土) 17:40〜19:00
  •  場 所:吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック
  •   (東京都中央区銀座3-11-16 銀座Saliceビルディング2F)
  •  参加は無料です。録音・録画などはご遠慮ください。

前回に引き続き今回も「とくダネ!」を復習し、わかりにくかった部分を補足します。歯周病と糖尿病の関連、TNF-αとは何か、さらに皆様にも実際に顕微鏡を覗いていただき従来の治療とどう違うのかをご体験いただけます。

久しぶりの土曜開催、すべての方にお聴きいただきたいとてもたいせつな内容です。ぜひお越しください。


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今年のオープンセミナーはこれで終わり…ではありません!なんと番外編を一本行います。場所はこちらでもご紹介した、宮城県の佐藤歯科医院さんです。

日時は12月11日(土)の夕方、詳しくは間もなく佐藤先生のBlogで公表される予定です。決まりしだいこちらでも公表いたします。

でこの日の目玉は、なんと佐藤先生もお話をするという事です。宮城県の方、要チェックです!

2010年11月17日水曜日

マスメディアが注目する歯科医院になる

実は、ずーーーーーーっと前からこんな企画が進行しておりまして、やっと実現します。しかしこんなタイトルになるとは思わなかった…(-。-)  確かにちょっとテレビに出はしましたが…

【クレセルマーケティングセミナー】

思うにメディアとは両刃の剣、良くも悪くも世論を左右します。民主主義とは言いますが、今や民とはマスコミの事、政治もスポーツもメディアのウケを考えます。そして医療もという事でしょうか。

さて皆様はマスメディアのあり方をどのようにお考えでしょう?私たちはメディアから良い情報の恩恵を受けながらも、同時に誤った情報にも振り回されます。ですから取材する側の「質」は重要です。そして見る人はその記事がどのようなコンセプトで取材されているのかを見抜かなくてはならない場合もけっこうあるのです。

たとえば有料の記事広告というのがあります。これには正しい情報を伝えようという意図がどれほどあるのでしょう?またこの手の記事と取材記事との見分け方をご存知の方がどれほどおられるでしょう。

実はただ金儲けのための記事は多いのです。お金を払ってくれたら載せてあげますよというもので、中身はどうでもいいのです。本当に記者の眼で調べて良いものだ・価値があると認めて掲載されているものではありません。

しかもその記事広告と本当の取材記事がいっしょになった本があり、これがけっこう売れています。一般の方には同じように見えてしまいます、いや、それを意図して売っているのだと思います(*1)。

さてそれは本当に正しい情報なのでしょうか?そういう「目利き」はとても重要です。しかしメディアはその勘をほとんど奪ってしまいました。それどころか専門家であり最も親身になって考える私達の意見より、テレビが短く言った事の方を信じる、意図した事ではないにしろマスメディアの影響力はそれほど強いのです。

「雑誌にこう書いてある」「テレビで何かこう言っていた」私達が多く聞く話しです。私自身より受付で衛生士の方が多く聞きます。人はそれぞれ違います。あの人がこうだったから私もそうだ、とは行かないのです。

マスメディアの誤解に洗脳された患者さんを元の冷静さに戻すのはたいへんで、不可能な事も多々あります。しかしきっと誰もが自分に都合の良い解釈をしてしまう、そういう弱さを人は持っていて、特に医療はその傾向にあるのではないかと思います。

さて、たまたまここ1~2年は本やテレビに出る機会がありましたが、それはつき合い上の成り行きがほとんど、実際ジャーナリストさんの眼に私がどう写ったかは解りません。しかし取材されるされないに関わらず、良い物をきちんとお解りいただいて提供してゆくのは変りません。誰かに見られているという緊張感は大切です。

けど現実は、下のリンクを見てみてください。こういうトラブルが全国で日常化している事を、皆さんはどうお考えでしょうか?(閲覧には無料の会員登録が必要です)

【日経メディカルオンライン】

医療はメディアに振り回されるのではなく、こちらからの要望を出しコントロールするくらいでなくてはならないのかもしれません。それが健康を守るという事に繋がるのですが。

だけどそんな事言うとメディアの方はみんなこう思うんでしょうね「あなた達の勝手にはさせないよ」と。。。

さぁ、このような機会はまずないので、セミナーではいろんな質問をしてみたいと思っています。メディアは何を考えているのか?とっても面白い討論になると思います。対象は歯科医師ですが、メディア関係の方にも聞いてもらいたい内容です。何と言ってもゲスト講師は良識あるマスメディアの筆頭、別格です。本当に楽しみにしています。

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クレセルマーケティングセミナー
「マスメディアが注目する歯科医院になる」

◆主な内容
・取り上げたい歯科医院は
・今、注目している歯科治療は
・評価できるインプラント歯科医院は
・歯科医院のホームページの評価は
・医院紹介本の売れ行きと反響は
・商業誌で取り上げたい歯科医院は
・出版界が評価する歯科本の価値は

◆講師
・吉田格 中央区銀座 吉田歯科診療室 デンタルメンテナンスクリニック院長(*2)
・飯山浩靖 草加市 いいやま歯科医院院長
・五條和郎 歯学博士 横浜市金沢区 五條歯科医院院長

◆ゲスト講師
・富家孝(ふけたかし)   医師・ジャーナリスト
・渡辺勝敏 読売新聞メディア編集部次長(前医療情報部次長)

◆日時
2011年2月10日(木)18時30~21時

◆会場
お茶の水・中央大学駿河台記念館 330号室
東京都千代田区神田駿河台3丁目11−5

さらに詳しい情報は http://www.crecer-m.com/seminar/index.html まで。

*1 けっこう大きな本で充実した内容なのですが、値段は¥1,000もしません。それも売れる理由だと思いますが、これが膨大な記事広告収入のせいだという事に気がつかない人がほとんどだと思います。広告収入がなければ薄くて高い本になり、取材記事すら世に出ない事にもなりますね。

*2 あ、私は講師だったんですね、もっと軽い役だと思ってましたが。。。

2010年11月16日火曜日

豆子郎


久々の甘い物シリーズは、山口銘菓 豆子郎です。上品な甘さの和菓子です。なるほど、こう来たか!と思わされる逸品ですね。ゴチです!ありがとうございました。

次回のオープンセミナー

速報です。次回のオープンセミナーは12月4日の土曜診療の後、17:40より行います。

そして番外編として、12月11日に宮城県の佐藤歯科医院でも行います。詳しくはまた後で!

2010年11月15日月曜日

日本レーザー医学会 & 日本レーザー歯学会

同じ名前に見えますが「医」と「歯」の一字違いです。この金土日は名古屋でドップリとレーザー漬け、日本レーザー医学会日本レーザー歯学会の同時開催、盆と正月がいっしょに来たとはこの事です。

うっ、どっちに行ったらいいんだ、、、あ、両方だ!
実は私はこの両方の会員、ちょっと医学会の方はご無沙汰だったのですが、やはり医学の方が演題も多く盛り上がっています。

今回の目玉は「医・歯・薬・工の連携」、とかく閉鎖的になりがちな各界が互いに課題をぶつけたり、成果を発表します。

このような連携がなぜ日本では行われにくいのか、興味深い意見がありました。例えばアメリカでは他の大学を卒業し活躍してきた人の医学部入学者が非常に多い、すなわち最初から他科の知識や人脈・興味の対象の広さが下地としてあるので交流が行いやす。しかし日本はただ暗記力だけ優れた人が医学部に集まる傾向にあり、応用が利かない、、、あまりに早く枠を決めすぎているという事でしょう。

確かにアメリカは未だにチャンスの国です。やる気のある者には門戸を広く開けて待っています。図書館なんて24時間営業の所があります(今はちょっと危ないから減っているそうですが)。しかし中は厳しく出口は狭い。結果40歳を過ぎても本当に優秀でやる気のある人材が生まれるのです。日本とは大違いですね。

これは学会の懇親会の模様、学会の本体ではありませんヨ。 
さて同じ趣旨の医科と歯科の学会が併催されることはやはり希です。今回は歯学会の理事長である愛知学院大学口腔外科の吉田憲司教授が医学会の大会長(ちょっと紛らわしい)という事で実現した離れ業。

「医」と「歯」は法律的に別れてはいますが、歯は人間の体の一部ですから別けること事態間違っています。しかし法律も教育もしっかり別れているせいで、おかしな事になっています。それをなんとかしたいという思いが伝わってきます!

***

さて去年に引き続いて、今年も私は研修委員として5分間だけ半導体レーザについて話しをしました。去年の資料に少し変更を加えての発表です。

約130名を集め、この研修会の大切さや意義を伝える事 もできたのではないかと思いました。来年は大阪、今年のように開催できたらなと思います。

2010年11月14日日曜日

TNF-α(ちょっと難しいと思うんだが…)

とくダネ!で歯周病と糖尿病をとりもつ悪い奴として紹介された「TNF-α」、うーん、難しいです。こんなに難しいものが朝の番組で取り上げられるとは思ってもいませんでした。あまりに難しいので、アナウンサーの山本さんも一瞬つっかえてしまいました。

あの短い時間でコレを理解できた方はおられないでしょうね。そこで前回のオープンセミナーでその解説をしました。ここではその内容をちょっとだけご紹介いたしましょう。


TNF、英語の「Tumor Necrosis Factor」の頭文字をとったものです。日本語訳では「腫瘍壊死因子」、え、読み方がわからない?「しゅよう えし いんし」と読みます。

腫瘍、まぁ平たく言えば癌なんかだと思ってください。それを壊死させる(破壊しちゃう)因子です。具体的には白血球から出てくる特殊なタンパク質(サイトカインていうカッコいい名前がついています)の一種です。

「腫瘍を壊死させるんだから、これはいい奴だ」と思いますよね!?そう、これが発見された頃(1975年らしい)はそうだったらしいです。ところがいろいろ調べてみるとどうもいい事だけではない、つまりTNFの働きは腫瘍を破壊するだけではない事がわかってきました。

具体的には高脂血症・動脈硬化・間接リウマチなどの膠原病(これもちょっと難しい病気ですが)、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とかほんとうにいっぱいあります。

そしてテレビでも紹介されたように、インシュリンの活動を妨害して、糖尿病をさらに悪化させてしまいます。糖尿病は全身の蛋白質を砂糖漬けにしてしまいますので、白血球の動きも悪くなり、歯周病菌に対抗できなくなる悪循環に陥ります。

けどTNFにはまだいい面もいっぱいあって、腫瘍を壊死させる以外にもケガを治したり免疫の重要なステップの一部分でもあります。つまりTNFとは人間が生きて行く上で必要なものなんですね。最初からこんな名前つけなきゃ良かったと思いますが、今更変えられないんでしょう。

ちなみにTNFのうちαとはマクロファージという種類の白血球から出るサイトカインで、リンパ球という種類の白血球から出るTNFは、TNF-βといいます。


さてそれではTNF-αが増えすぎたら妨害する薬があればいいと考えますよね。それが実はあるんです。しかもかなり昔から。それがサリドマイドです。

「え〜ッ!」と思われた方もいるでしょう。あのサリドマイドですよ!若い方はご存知ないと思いますが、1960年頃に睡眠薬や胃腸薬に配合され、手足のない子供が産まれるというたいへんな薬害となった薬です。もちろん即販売中止です。

サリドマイドがTNF-αをたたく事が解ったのはその後で、現在は抗がん剤として、また糖尿病・リウマチ・エイズの治療に有効である事が解ってきました。薬とはホント、両刃の剣です。


さて、一般にTNF-αとは悪玉と捉えられているようです。しかしこれは人間が生きて行く上で必要なものであることは上で書いてきた通りです。

似たような考え方で活性酸素というのもあります。共にこれがないと人間は生きて行けません。

つまりどんなものでもそうですが、適量というものがあります。それからタイミングも大切ですね。病気でTNFのバランスが崩れて、それがずーっと続いているから悪いんです。自然なバランスを崩す生活をしている人間が一番悪い、決してTNF-αが悪いんじゃないんです。

皆さんもぜひTNF-αをへんに増やさないような生活を考えてみましょう。

それから脂肪が多い方、脂肪細胞が多いだけでTNF-αは増えてしまいます。見た目に太っているというのではなく、内蔵脂肪が多い隠れ肥満方、要注意です。

2010年11月9日火曜日

深夜の銀座情報


昨夜未明より続いていた中央通を交通規制してまで行われたこの作業、なんだかわかりますか?今年もこの季節がやってきました。まもなくコレに向けてみんな写真を撮る事にあるのでしょうね。

さてコレはいったいなんでしょう!?ヒントはコチラ。あ、バレバレですね。

2010年11月2日火曜日

11月 早くも年末モードに突入か

11月にもなると、気が早い業種はもうクリスマスモードです。STARBUCKS COFFEEも今日から恒例の赤いカップに変身です。

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赤いハットをかぶった雪だるまのようなペンギン(たぶん)がマグカップを持っています。最初はゴハンだと思いましたが。ちなみに去年はこんなカップでした。

当Blogもちょっと背景をいじってみました。Google BloggerからこのBlogをご覧の方は、秋らしい柄をお楽しみください。

それから吉田歯科診療室の昭和通りガラス面、今年も電飾がONになりました。16時から21時までの5時間、青と白のライトツリーで和んでいただければ幸です。


さてこの時期になると、だんだん治療が立て込んできます。今は初診の受付を一時中断させていただいておりますが、それでもいっぱいいっぱいです。師走という言葉は十一月から使ってもよいのではないかとすら思います。

そしてなにより、歯の治療が一番やりにくくなる時期でもあります。これはどういう事かというと、皆様が仕事以外にも忙しくなるからです。

なんの事かって?それは忘年会です。特に用もないのに、年末だからという事で呑みに出る、いや何かに理由をつけて呑みたがっている、そんな感じです。

私はこの時期、患者さんに必ずこう訊きます、「今年の忘年会の予定はどうですか?」と。実は歯の治療は体調を伺います。特に手術系は酒を呑んで免疫が落ちている時にはできません。手術当日の飲酒も厳禁です。

「いや〜、もうそんなご時世じゃないよ〜」とお答えの方でも、いざ予約をとろうとすると「あ、この日はダメ、あ、ソコもダメ、いつ空いてんの〜?」という会話が途切れません。結局会社付きあいの忘年会は減っても、仲間内の忘年会は減っていません。

また手術を躊躇し、ダラダラしているとタイミングを逃します。夏に「涼しくなったら手術しますよ」と言っていた患者さんは、もう11月下旬にしか予約がとれません。善は急げです。

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この時期の風物詩(?)に、胃腸薬のコマーシャルがあります。私は昔からこれは不健康を助長するようなもので、困るなと思っていました。

あまり疑問視する人はいないでしょうが、これは「どんどん気にせず呑んでください、食ってください。そして社内で良好な関係を築いてください。苦しくても当社の薬が助けますから安心でっせ!」と言っているわけです。

これはオープンセミナーでも良く話すのですが、薬という字は「楽になる草」と書きます。または「楽しい草」……これはちょっと危ないですが。

とにかく薬の語源は楽になる事に端を発します。不可抗力の病に薬はありがたいものですが、自業自得の症状に薬!?、それが健康保険で賄われるなんて、やはり日本の制度はおかしいです。テレビで宣伝される市販の薬は自由診療なのでまだ罪はありませんが、それでも効かなければ保険を使います。やっぱりヘンです。

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さて街はこれからどんどんきらびやかに、そしていつもにも増して騒がしくなって行きます。

体調管理も難しくなり、歯を磨かずに寝てしまう日もあるかもしれません。それもたまになら大丈夫ですから、朝はしっかり磨いて出勤いたしましょう!

年末から年明けに向けて、私達はさらに新しい企画を進めています。公表できる日が来るのをオタノシミに!