2011年11月6日日曜日

東京デンタルショーに行って来た・1

ITショーやモーターショーがあるのと同じく、歯科界にもデンタルショーがあります。

東京デンタルショーは数あるデンタルショーでも国内最大規模。まだ空いている土曜の早い時間を見計らって、会場の東京ビックサイトに行って来ました。


「最近のデンタルショーはつまらない」「目を引く新製品がない」「一時間で帰ってきた」これらは近年本当によく聞く話です。しかし私はぜんぜんそうは思いません。

確かに昔は違った。目新しい新製品が何かしらあった。資料やサンプル品の配布も多く、大きな袋を3つくらい抱えて帰ったものです。石膏のサンプルをもらった人は重くて紙袋が破け、路上に捨ててあるのを見かけたものです。

しかし最近はそのような事は無く、展示はハデですが中身は「どうだかな〜」と言われても確かにしかたがない。「モノ」だけ見てるとなるほどそうですし、それ目当ての人にはつまらないでしょう。

しかしデンタルショーにはそれだけではない重要な「コト」があります。それは普段お話する事ができないメーカーの方の生の意見が聞けたり、情報が一度に得られる事です。

今回も大小様々なメーカーの方と意見を交わしましたが、「あぁ、この人達はこんな事を考えてやっているんだ」とか「そうか、実はそういうワケがあるのか」と、普通ではなかなか知り得ない情報や感動があるわけです。

結局私は会場に5時間ちょっといましたが、十数名の方と名刺交換をし、「こういう事があったらこの人に相談してみよう」と、それを考えるだけで楽しくなってしまうのです。

このBlog:歯界良好を見続けてきた方はご存知のように、私は「モノ」ではなく「コト(行動)」の時代だと言っています。デンタルショーを単なるモノの展示会としか見なければ、それはそれはつまらないでしょう。歯科界は成熟期ですから、進化するのは手が届かない高額製品がほとんどです。

しかし見方を変えて一つの交流の場と考えると、ちょっと楽しいものです。始めてあう人・メールやfacebookでしかやりとりした事がなかった人・とっても久しぶりにあう人、そういう人達と「今度食事でもしながらお話しましょう」「ぜひウチの診療室にいらっしゃってください」と言って別れる、何かワクワクしてきます。

ちょうど今回は学会の協力を依頼する挨拶回り(つまり営業…)も兼ねておりまして、良い時間が使えたと思っています。

さて、デンタルショーで見たもの、会った人を小出しにして行きましょう。