マスクの着け方がオカシイ
そろそろ花粉を気にする人が増える季節、そうでなくてもカゼ対策でマスクが手放せない(口放せない?)人もおられるでしょう。マスクをして外出なんて、昔はそうそうなかったと思いますが、今ではもう普通。夏でもマスクをしている人がいるほどですから、世の中変わったものです。
私たちは仕事上、身を守るために治療中は必ずマスクをしますし、ゴーグルで眼も守ります。花粉防護スタイルと同じですね。
その私たちが道行く人のマスクのつけ方を見ると、アレレレと思う人がいっぱいおられます。それじゃ意味ないよ!って。
箱から取り出したままじゃダメ
これはプリーツタイプの紙製マスクの事なのですが、まずそのプリーツ(折れ目)を伸ばさないで、そのまま着用している人がいる。
↑箱からだしたままの状態↑
↑マスクの上下を引っ張りプリーツを伸ばしましょう↑
それから鼻当てについてるワイヤーを鼻の凹凸に合わせて曲げていない、これでは鼻の左右の隙間からそのまま空気が流入してしまいます。つまりフィルター効果がゼロ!
↑鼻の左右に隙間があります↑
↑ちゃんとワイヤーを曲げて隙間を塞ぎましょう↑
たったこれだけですが、本当に箱から取り出したまんまでマスクを装着している人が多いです。確かに誰も教えてくれませんし、パッケージに使い方を書いている製品って、あるのかもしれませんが見ませんよね。
なぜマスクをするのか考えれば
しかしなぜこんな現象(?)がおきるのでしょう?
おそらく「なぜマスクをするのか」という意味を考えていないのではないでしょうか。
ただ御守りのようにマスクをする、マスクをしろと言われかから仕方がなくする…という思考停止から来るものだと思うのです。
マスクだけでなく、いろんな事がそんな調子で進んでいるように思えます。
メガネが曇らないマスク
それからいわゆる「鼻出し」は論外ですよね。もっと意味不明です。
「メガネが曇るから」という理由で歯医者にも鼻出しをしている人がいるのですが、実はメガネが曇りにくいマスクというのがあり、私は診療中はそれを使っています。
上の写真のように、呼気が上に抜けないよう内側に一枚シールドが入っています。これでメガネが曇ることはほぼありません。
おそらく医療機関専売で、一般には売っていないと思います。もし欲しい方がおられましたら、スタッフまでお問い合わせください。色は残念ながら水色しか無いようです。
必ず1日で捨てよう
マスクは正しく装着されていれば、後は素材のフィルター性能で効果が変わります。ただし粒が大きい花粉には一定の効果があっても、ウィルスにはほとんど効きません。
しかし呼気がマスク内に溜まることによる保温保湿効果があるので、そう言う意味でのカゼ予防は可能です。
また電車内など人が近接しているシーンで、咳やクシャミでウィルスが飛んで来る「飛沫感染」を防ぐには有効です。そういう意味からもマスクは必ず1日で捨てなくてはなりません。
もったいないからって、何日も使っていたら、かえって感染しやすくなってしまいます。
本当に花粉症やカゼを予防するなら
本当に花粉症やカゼを予防するなら、普段の体調管理が最重要であることは言うまでもございません。
それから10年前にこんな記事を書きました。
インフルエンザ対策に歯磨きを!【Blog:歯界良好 2009-01-25】
ウィルスは口や鼻から入ってきます。ですから手洗いは重要です。そして、歯磨きもインフルエンザ対策になります。そういえば、きちんと磨けているか確認をとってもらっていますか?
そして、睡眠はどうでしょう?睡眠不足は、そのまま免疫低下です。
その免疫を正常に保つために、ビタミンCやDの濃度はどうでしょう?充足されている方は、ほとんどおられないのではないでしょうか?以下をご参考にされてください。
ビタミンDの効果に期待する【2016-03-16】
高濃度ビタミンC点滴療法とは【2018-06-02】
ということで、マスクは確かにあった方が良いのですが、その効果に期待しすぎずに、外の要素も取り入れて有効にお使いくださいネ。マスクをしていたのにカゼをひく人がたくさんいるのですから。
追記:鼻当てが金属ワイヤーではなく、曲げても戻るプラスチックワイヤーの意味なしマスクもあります。お気をつけください。それから化学物質がきになる方は、一旦箱から出して、2〜3日経ったものを装着しましょう。揮発成分が消失します。
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