すべての患者さんに説明している地味だが超重要!これが正しい歯ブラシの使い方【完全版】ですが、実は完全版と言いながら続きがあります。
一つ目は歯間ブラシやフロスなどの補助器具の使い方で、こちらはビデオを作ろうと思っているのですが、なかなか進まず…
二つ目は以下の項目で、来院した患者さんには印刷物を直接お渡しています。
文章だけでなく、少しデザインを入れようと思っていたのですが、こちらもぜんぜん進められないので、先にこちらにアップしておきます。ぜひご参照くださいね!
***歯磨きの要点・補足***
- 初診時にお渡しした資料をよく見て、ご自分の歯はどのように並んでいるのか、弱点はどこかをよくご確認ください。
- 歯磨きには、いわゆる歯磨き剤は不要です。使用すると泡で歯が見えなくなり、鏡を見て練習することができなくなります。歯磨き剤は単なる補助で、薬効が発揮されるためには、あくまで歯ブラシがきちんと届いていることが大前提です。
- まず最初は、通常の歯ブラシで「歯と歯の間に毛束を通過させて磨く」ことを目標に行ってください。
- 歯ブラシは必ずまっすぐで、小細工していない製品を選んでください。角度がついている変形歯ブラシは、上記3を達成できません。
- 上記3が達成できたら、歯ブラシを前後に(前歯では左右に)動かし、歯肉の中を磨くようにします。動きは5mmと小さいので、シャカシャカ音がしたら大きすぎと思ってください。
- 上記3までできたら、歯間ブラシやフロスを用いて、歯間を磨きます。もしこれを先にやってしまうと、その後で3をやった時にプラークを歯間に押し戻すことになり効果が落ちてしまいます。
- 一番奥の歯の奥側・歯並びの悪いところ・インプラント周囲・歯根が露出している部分などは、タフトブラシを使わないと届かない場合がありますので、歯科衛生士に確認してもらってください。
- 一通り磨けるようになったら、部分的にプラークの赤染をして、苦手部分をチェックしましょう。苦手部分を定期的にチェックすると共に、歯科衛生士からのクリーニングを受けることが、メンテナンスのもっとも効果的な方法です。
- 電動歯ブラシは高速すぎて細かいところをジャンプしてしまい、また持ち運びに不便・高価であるなど、まったくお勧めできません。どうしても使いたい場合は、時間の無駄にならないよう1分以内にしましょう。
- 歯ブラシセットは自宅用と持ち運び用の2セット組むことをお勧めします。この2セットは必ずまったく同じ製品にしてください。また持ち運びはジップロックのような密閉型ではなく、100円ショップで売っているメッシュのペンケースををお勧めしています。密閉型は歯周病やムシ歯の細菌が増えるので危険です。また持ち運び用は、できましたら帰宅後に洗浄し陰干ししてください。
- 来院時には、必ず歯ブラシセットをご持参ください。
- 歯ブラシをした後の手には細菌やウィルスが混ざった唾液が付着しています。感染源を拡散させないように、歯磨き後は直ちによく手を洗い、洗面台や鏡の清掃をしましょう。