2014年3月25日火曜日

OpenSeminar vol.54 をやりました

だいぶご報告が遅れてしまいましたが、3月8日(土)に第54回目となるオープンセミナーを行いました。


東日本大震災からもうすぐ3年というタイミングでの企画ですが、何か風化して行く事もあるようで怖いですね。セミナーで使った画像をちょっとお見せいたしましょう。



と、みんな思っているのではないでしょうか?しかし避難所では歯を磨く事は困難です。普段から磨く事がおろそかになっていた方は、誤嚥性肺炎になる可能性が非常に高いのです。


地震による倒壊や津波でお亡くなりになる事を「震災直接死」と言います。またその後震災の影響で変化した環境について行けなくなった結果亡くなるのを「震災関連死」といいます。当初は直接死が当然多いのですが、3年経った今その数は逆転してしまいました。


まさか原子力発電所が制御不能になるなんて、誰もが予想しなかった事。しかし原発は安全性ばかり強調されていました。難しい事を説明しても理解してもらえないだろうし、本当の事を言えば怖がって原発は造れない、だから都合の良い事ばかり言っていたのでしょう。我々はもっと学ばなくてならないし、任せっぱなしではいけないという事です。

これはどんな事にも言える事で、例えば歯科医療ではインプラント問題が当てはまります。被害規模は違いますが、ちゃんと説明し、説明を聞く側もきちんと勉強し、自己責任で選んで行かなければ問題は永遠に解決しません。しかしそのような時間がとれる人は限られています。結局信用するしかないのです。


実は私は昭和39年の新潟地震の被災者です。3歳の頃でした。子供ですから何が起きたのかぜんぜん解らず、避難生活はピクニックのようで楽しい思いでしかありません。

探してみるとこのような写真集があり、早速買ってみました。地震の写真集ではありませんが、地震の悲惨な光景もたくさん写し出されています。


昭和大橋という信濃川に掛かる完成間もない橋があったのですが、地震で見事に崩落しました。ところが、萬代橋という旧い橋があるのですが、こちらは重厚なアーチ状の石造りの橋で、地震に耐えました。


………という事で、震災はあってほしくありませんが、日本で暮らして行く以上は避けられない事と思わなくてはなりません。ですからそこから学び後々に活かさなくてはなりません。

しかし現状はどうでしょう?せめて節電くらいしっかりできないものかと思ってしまいます。駅のエスカレーターなんて、本当に必要な人が使っているのを見るのはめったにないですしね。

さて今回いらっしゃった方から、この「震災と歯科」をある所で話てもらえないかという依頼をいただきました。6月くらいになるかもしれませんが、決まり次第お伝えいたします。今回聴きにこれなかった方、ラストチャンスですよ!

なお次回のオープンセミナーは5月10日(土)です。お楽しみに!