11月16,17日は大阪歯科大学で開催された、日本歯科東洋医学会に参加してきました。歯科に東洋医学というと不思議に思われる方が多いと思いますが、歯科も医学の一分野ですので無関係であるはずがありません。
今でこそ私も多くの学会に籍を置いていますが、歯科東洋医学会はたぶん一番最初に入会した学会ではなかったかと思います。私がそもそもレーザーを使い始めたのも、痛みの治療のために東洋医学で言うところの経絡・経穴という概念を学びたいことが発端になっています。(詳しくは2009年3月15日の歯界良好をご覧ください)
で、この学会に参加したのは実に10年ぶり、旧知の先生が実行委員長を努めるという事もあり行ってきました。
4年前に銀座に移転するにあたり新診療室の概要を10項目挙げていましたが、そのうちの一つが「波動、東洋医学療法の再開」でした。しかしこれは未だ実現に至っておりません。
今回学会に参加して、やはりやっている人はみんな凄いと感じます。今吉田歯科診療室では手術後の痛みのコントロールに鍼を多用していますが、それ以外はまったく行っていません。しかしこれを機に、漢方薬の処方を中心に再開しようと思います。
特に今問題になっているインプラント周囲炎への対応は重要で、メンテナンスを標榜する唯一のクリニックである私たちが率先して取り組まなくてはならない課題であると考えています。
漢方は鎮痛剤や抗生剤などのいわゆる西洋薬とは全く違い、患者さんの体質や現在の状況をある程度読まないと効きません。また一般に副作用がないと思われていますがそんな事はなく、やはり処方は慎重になります。早くそのあたりに目処をつけ、自由診療ならではの漢方治療を実現させたいと考えています。
この学会にはアスリートが多く、フルマラソンを完走する仲間が何人もいます。先の大阪国際マラソンにも誘われてはいたのですが、私の今の膝の状態では15kmが限界なのが解っているので、残念ながらパス。なんとか治癒させて、いつか走ってみたいと思います。
また新たな目標ができてしまった貴重な二日間でした。