2012年12月5日水曜日

「こどもの城」の閉館に思う

日曜日に迫った「見える歯科治療へのご招待」の準備が進んでいます。昨日は4人でカラオケボックスに行き、カラオケなど一曲も歌わず最後のツメのミーティング。なぜカラオケボックスなのかと言うと、大画面テレビで予行演習ができ、食事もとれるという事で便利なんですね。

さて過日その会場となる「こどもの城」へ入り口のチェックや椅子の配置やらの検討のため下見に行ってきました。ご存知の方も多いと思いますが、この建物はあと2年ちょっとで閉館となります。エ〜、もったいない〜!


【朝日新聞】

私ももう15年以上前にこどもを連れて行った事がありますが、「ずいぶん立派な施設だなー」と驚いたものです。けど都心にこれだけの物を造っても需要ってどれだけあるんだろう、わざわざ来る人がどれだけいるのかなと思っていました。事実私が使ったのも数回でしたし。

で、近年は利用者が激減だそうで、仕分け対象にもなっていたそうです。地方にも立派な施設が増えましたしね。

しかしたった30年で壊すってのは釈然としません。これくらいで老朽化してしまうのは困ります。「良い物をきちんと造り、永く使う」という考えからは外れていたのでしょう。

お役所的な感覚も事業を困難にする要因だったかもしれません。国が運営する以上は国でなくてはできない中核事業を誘致し続け、多少の赤字でも存続が理解されるだけの事ができなくてはなりません。

結局この施設が「絶対に必要だ!」という強力な意思を持った人がいなかった事が大きな要因だったと思います。何か遊休地を有効活用できないかという発想だけで造られたような気がします。

それしても「子供に夢を」という志を持って国が運営する事はできないのでしょうか。それこそ少子化に歯止めをかけるという意思表示の象徴となれないものなのか、そうであれば多少の赤字を容認できる雰囲気にもなると思います。つくづく残念です。

消えて行く事が決まった施設で歯科治療の現実と未来を語ろうというのも、何か不思議なものですね。さて、準備はまだまだ続きます。