コチラからの続きです。おもいっきり遅くなってしまいました〜、4月14,15日に行われた日本顕微鏡歯科学会のご報告です。
結果から申しますと、正規登録263名、招待・大学内・企業参加を加えると350名を集めるという大盛況となりました。
会場は日本歯科大学新潟生命歯学部、つまり私の母校です。この大会は私がネタ振りをしただけあって、けっこうこれでも責任を感じていたわけです。
新潟で人を集める、これはたいへんだったのです。前回の東京での大会で500名を集めたからには最低でもその半分を、つまり私の中では正規登録者数の目標を250名と考えていました。
去年11月の大会から僅か5ヶ月、顕微鏡歯科というキーワードで、しかも新潟という地方都市でいったいどれほど人を集められるのか?誰もが不安に思ったものです。
実はこの新潟での大会は当初から予定されていたものではなく、本当は九州を考えていました。しかし九州に限らず首都圏以外でははまだまだ顕微鏡の認知度は低く、必要性すら解ってもらえていない状況です。結局大会長はおろか担当者すら決まらず、時期尚早ということで見送られてしまいました。どうする?
こうなると自分のコネがあるのは母校しかありません。新潟では数年後にできればいいなと思っていたのですが、前倒しです。
そこで当時無ムリヤリ評議員に引っ張った後輩のS先生(今回の実行委員長)に「じゃぁ2012年は頼むね〜」と適当に丸め込み、なし崩し的にやってもらったのがこの大会です。彼にしてみれば内心「とんでもない事になってしまった〜」と思った事でしょう。本当に感謝です。
よく言われた事ですが、震災の影響で去年の4月から11月に変更を余儀なくされた前回の大会、その5ヶ月後になんて無茶苦茶だと。
しかし私はそうは思いませんでした。この短さを利用し、「東京は凄かったが、次の新潟はいったいどうなるんだ?」という期待感を膨らませる作戦に出ました。私は前回の大会では名ばかりの実行委員長をしていましたので、その時に新潟での参加を促すパフォーマンスをし、「東京大会は新潟大会のほんの前座」というアピールをしました。
まぁそれがどれほど功を奏したかはわかりませんが、「顕微鏡がなくてはもはや良い治療は実現しない」という良い意味での焦りを持続させるギリギリの時間だったと思います。これが通常通り1年間隔だったらこうは行かなかったかもしれません。
さてパフォーマンスで人を集めても、大会そのものに魅力がなければ何にもなりません。しかし一般演題やテーブルクリニックの募集も、当初の心配をよそに集まりすぎてしまい、採択に困ったりと嬉しい悲鳴となったのです。どの演題も希望に満ち溢れた内容であり、特別講演やシンポジウムも実に興味深い内容で充実したものでした。
次に今回のシンポジウムの内容をご覧いただきます。