2008年12月21日日曜日

PMTC 歯科衛生士に磨いてもらいましょう

12月9日にYouTubeにアップしたもう一遍のVideoCast「PMTC 歯科衛生士に磨いてもらいましょう」です。



12月21日朝8時の時点で、既に1,500件の閲覧がありました。現在YouTubeに4編のビデオを公開していますが、同時にアップした「保健のインレーを外しコンポジットレジンで修復」の590件よりもぜんぜん多いのには驚きました。”歯科衛生士”が検索キーワードになっているからかもしれません。

さてこのように、歯を磨いてあげるサービスが普及しています。PMTCと呼ばれるこの方法、英語だと"Professional Mechanical Tooth Cleaning" 日本語だと”専門家による機械的な歯の清掃”となります。ここで言う専門家とは歯科衛生士の事です。

歯科衛生士についてはまたいつかお話するのですが、とにかく人材不足で困ります。しかし”メンテナンス”を正式に標榜する我々の女性スタッフ、実は全員が国家試験をパスした歯科衛生士です。

戦後誰もが歯を磨く習慣がついた言われていますが、ただガシャガシャ磨いているだけの人が多く、正しい知識や技術はまるで普及していません。しかしきちんと磨くのって意外に難しいのです。

では磨けない部分はどうするのか、ほったらかしにしておけばそこから悪くなる事はもう解っています。ならば磨いて差し上げましょうというのがPMTCです。

ただし私達のPMTCは、一般的なそれとは考え方もやる事も違います。ビデオ後半の柔かい尖ったゴムやカップを回転させて機械研磨する事がPMTCと思われていますが、これはあくまでオプションです。本当に大切なのはビデオ前半で出てくる緑色の柄の小さな筆状の歯ブラシを歯肉の境目に沿ってなぞるように磨いて行く事です。

また音声でも解説しているように、日本では1,000ppm以下のフッ素しか使えませんから、唾液で薄まらないようにブロックする事も必要です。それから"1:30"に出てくる歯間ブラシの方向も大切で、これはなかなか個人が実行できるものではありません。

しかし自分では難しい歯ブラシも、他人にやってもらえば簡単です。もちろん毎日やってあげる事は不可能ですので、できるだけ月に1回の施術をお奨めしています。磨き残しがプラークに変質し、病原性を本格的に発揮する前のギリギリのタイミングだと思うのです。

このPMTCはやってもらうと解るのですが、とにかくキモチイイ!だいたい普段使ってる歯ブラシと同じものを使っているのに、他人にしてもらうとこうも違うものかと誰もが実感します。自分で髪の毛を切る事が難しいのと同様、頭についている部分を自分でどうにかするのはかなり難しいものです。皆さんもぜひこのPMTCを体験してみてくださいね!