2015年1月18日日曜日

Greco EG-700S の思い出

毎年正月が明けて何日かすると、このエレキギターを思い出します。国産のGrecoというブランドのLesPaul(レスポール)モデルです。

名前はEG-700S。エレクトリックギターの7万円で色がサンバースト、という意味から来た型番です。ずいぶんとベタな名前ですが、昔の国産ギターはみんなこんな感じの名前がつけられてました。だから2000とか聞くともう目玉が飛び出たものです。(20万円という事です…)

で、このエレキギター、今も私の机の横で大切に保管してあります。お掃除ついでに、十何年ぶりにケースから出してみました。ちょっと緊張します!


弦は張ったまま、トラストロッドも緩めてないので、ネックが心配です。ま、とりあえず眺めるだけですから。

1弦が切れているのはともかく、ボディ背面には縦にヒビが入ってました(泣)。天然木ですから経時変化は免れません。


さてこのEG-700S、見る人が見れば相当な改造ギターである事が解るはず。エレキギターの配線とはけっこう単純で、簡単な電気の知識と半田ゴテが使えれば、様々な改造ができるのです。

電気系は懐かしのBill Lawrenceのピックアップに始まり、トーンコントロールはPush/Pullスイッチ付に交換し、シングルコイルに切り替えます。

また本来リアピックアップのボリュームがある位置に、なんとピックアップの切り替えスイッチを持ってきて、フロント用ボリュームの位置にはこれまたなんと二連バランス用ボリュームを持ってきて、前後のバランスを調整します。

全体の音量は?それはフットペダルでやっちゃいます。私が一番最初に買ったエフェクターはボリュームペダル、ってのも珍しい!?

では本来切り替えスイッチがある場所には?実はここには6段ロータリースイッチが着いており、位相を反転させたり(当時流行のハーフトーンというピーキーな音になります)とけっこう複雑な回路を組ませて遊んでました。

またナットとブリッジはブラス(真鍮)製に、テールピースはリリースされたばかりのチューニングコントロールノブ付きに交換、どれもライブでの操作性を重視した結果です。こんな私でも高校〜大学時代はバンドでステージに立っていたのです。ちょっと驚きでしょ!?

という事で当時の私はギター改造オタクで、「ロッキンf」という雑誌に出たりしていたのでした!


さてなぜに正月明けかと申しますと、これを買った時期だったからです。スタンプカードを見ると「昭和52年1月4日」と書いてあります、古すぎ!

つまりコレ、数年分の貯金にその年のお年玉を合算して購入資金にしたもの。万札7枚握りしめ、雪降る中バスに乗り、新潟の古町にある楽器屋さんに買いに行ったのです。

お店のおやじさん(まだ元気かな?)と仲が良かったので、7万円のギターは2割引+ハードケースは1割引で即決。揚々として帰宅した事を思い出します。

***

今のように浪費癖がなかった純真な私でしたが(?)、それでも7万円を貯めるのはたいへんでした。しかし最初からエレキギターを買おうと決めていたわけではなく、漠然と貯金をしていただけでした。

わりと多趣味だった私は音楽以外にも、アマチュア無線や、当時流行っていたBCLという海外の日本向け短波放送に凝っていたりしていました。で、それ用の高価なラジオなんかも欲しかったりして、7万円あったらギターとどっちがいいかなーと楽しい日々を送っていたわけです。平和です。

さて高校一年生が動かす大金ですから、一応は親の許可が必要です。何を買うのかと聞かれ、普段相談などしたことがない母親に悩み(?)を打ち明けました。どっちを買おうかなと…

すると母親の答えは明快です。「人のためになる方を選びなさい」と。

つまり音楽は人のためになる、聞かせる事で人を喜ばせる事ができますよと。ピアノの先生をやっていた母らしい選択です。なーるほど、そういうものか、腑に落ちるとはこの事です。そして何の迷いも無く、私の足は楽器屋さんに向かっていたのでした。

後で思い返してみれば、あの時の母親の一言が無ければ、私が音楽にはまる事は絶対になかった。今は音楽からだいぶ離れた所に居るかもしれませんが、心の中にはいつも音楽が流れていて、ギターやベースを弾く自分が居ます。

音楽は時に私を励まし、いっしょに泣き、笑い、たまに褒めてくれたりします。iPhoneの中には当時の宝がいっぱい入ってて、いつだって私と一緒です。

***

時を経て私も二人の父親となり、長男も二男も高校一年の正月を迎えた時、こいつらもそうなるのかな?と思いました。しかしどうも興味の対象が違うらしい。少なくとも音楽は消費するもので、造るものではなさそうだ。

私の時代とは違い、音楽をやる環境は充分なのに、なにかもったいない気がする。もちろん子は子で、自分の世界でチャレンジすれば良い、親はそれに的確なアドバイスをしてやればそれでいいはずだ。

私が母親からもらった一番大きなものは命だが、その次はと言われれば音楽、、、というより、そのように導きチャンスを与えてくれた事だと思う。

その母親とも、後何年いっしょに居られるか解らない。今のうちではあるのだが、あの時はありがとうと言っても何の事だか解かってもらえないかもしれない。


2015年1月15日木曜日

SHOFU 歯メイトコラム 第2回が一般公開に


SHOFU 歯メイトの会員向け連載コラム「吉田格の歯界良好 第2回」が一般向けに公開されました。会員には12月に配信されたので、年末ネタになっていますが、ぜひお読みになってください。酒飲みにはにはイタイ話です(笑)

吉田 格の「歯界良好」'14年12月-第2回



2015年1月4日日曜日

ZOO 3


コチラからの続き、ZOO を使った症例の3つ目です。右下一番奥の歯(第二大臼歯)に、ジルコニア製の冠(クラウン)をセットして行きます。

冠のセットには接着性レジンセメントというものが使われます。たいへん強力な接着材なのですが、本体はコンポジットレジンそのものなので、先の症例同様に歯肉から出血があったり湿度が高いなど悪条件下では接着力が低下します。つまり外れる・割れるの原因となります。そこで湿度のコントロール、すなわち防湿が重要にまります。

そのためにラバーダムを推奨される先生も多いのですが、この症例のようにラバーダムをかけられない第二大臼歯にはどう対処されているのか聞いた事がありません。ZOOを用いても防湿効果はほとんど変わらないでしょう。しかし防湿より大切なのは歯肉の処置で、炎症がない歯肉に歯肉圧排をする事の方がポイントだと思います。

【00:00】すでにZOOがセットされ、全周から強力に吸引されています。これにより口の中は外気とほぼ同じ湿度になっています。

【00:08】 黒い絹糸が出て来ました。これを前後に2本、歯肉内に挿入して行きます。

【00:40】ここでも細い針金(ブローチ)が出て来ます。顕微鏡を使って慎重に挿入して行きます。

【00:54】後ろ側にも挿入します。こちらは歯肉に厚みがあり、手前よりは容易です。

【01:11】表面を回転ブラシで清掃しています。

【01:18】表面処理剤を塗っています。画面上方ではZOOが唾液をズ〜〜〜〜っと吸ってる様子が映っています。

【01:28】接着性レジンセメントでジルコニア製の冠をセットします。

【01:34】冠を上から抑えながら、手前の糸を上に引っ張り上げてから横に抜きます。最初から横に引き抜いてはいけません。

【01:39】後ろの糸を引き上げます。

【01;45】セメントは完全に固まると除去ができなくなりますので、半分固まった状態で手早く除去します。

【01:54】青い光を当てて固めます。

【01:57】フロスを通して、歯と歯の間のセメントを除去します。このタイミングってけっこう難しいんです。ZOOのお仕事はここまで。

【02:06】これはちょっとオマケ。セット後の高さ調整のシーンです。ジルコニア製の冠は表面がツルツルなので、よく使われるカーボン紙を用いてもインクが乗らず判定ができません。そこで私はこのような薄い青いワックスを噛んでいただき、その穴の空き方などで判断しています。

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以上、冠をセットするという最終行程をごらんいただきましたが、こちらも非常に手間がかかる事がお解りいただけたと思います。

もちろん実際にはこのビデオ以上の時間がかかるわけで、セットした後日もセメントの取り残しがないかどうかチェックしに来ていただかなくてはなりません。

また神経が残っている歯では麻酔も必要になります。でなければ歯の表面処理がうまくできずに接着不良をおこします。

歯肉圧排は冠をセットする行程で必須というわけではないと思いますが、この症例のように歯肉の中深くまで入り込むケースでは必要だと思います。歯肉からの滲出液(体液が少しずつ滲み出てゆくもの)が抑えられ接着力が上がるだけでなく、物理的に歯肉が排除され、冠が所定の位置に納まりやすくなります。

本当はセメントが完全に硬まってから糸を外せば良いのですが、万一糸が歯と冠の間に挟まった事に気がつかないでセメントを固めてしまったら台無しですので、私は安全策として固める前に外します。ただし外すときは横に引き抜いては意味がないので、衛生士と二人でピンセットを持ち、一旦真上に引き上げてから横に抜いています。

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さあ、ZOOによる全周吸引で、できるだけ信頼性の高い接着を試みてきた症例を3つご覧いただきました。一般の方向けに解りやすく説明してきたつもりですが、それでも難しかったかもしれません。しかしいろいろな苦労の一端を垣間見る事ができたのではないでしょうか。

歯の治療は最終的にモノの提供で完了するケースがたくさんあります。しかし私たちは決してモノを売っているわけではありません。

よく「こんな小さなモノが何で10万円もするのだ!?」と言う人がいますが、たいへんな思い違いである事が少しご理解いただけたかと思います。

もちろんこのような治療は、どこの歯科医院でもやっている事ではありません。現状で私が最良と思う方法を、自由診療で提供させていただいているものです。そして数年後にはまた方法が変わっている事でしょう。そのようなアップデートが出来る歯科医院を選ぶ事が大切なように思います。皆様のご意見はいかがでしょう?

以上でこのシリーズは終わります。

《LINK》
・ZOOを使ってみた http://y-dc.blogspot.jp/2015/01/zoo.html
・ZOO 1 http://y-dc.blogspot.jp/2015/01/zoo-1.html
・ZOO 2 http://y-dc.blogspot.jp/2015/01/zoo-2.html
・有限会社アプト http://www.apt-inc.jp/zoo/lineup/


ZOO 2


コチラからの続き、ZOOを用いた症例の二つ目です。右下の4番目の歯(第一小臼歯)にコンポジットレジンによる芯を入れる行程ですが、ラバーダムをするにはだいぶ無理があります。しかしラバーダムにこだわるよりも、歯肉と歯の表面の適切な処置がポイントになり、ZOOがそれを後押ししています。

【00:00】すでに歯の頭は無く、神経をとって塞ぐ処置が完了しています。これに芯を入れて、歯を建て直しましょうという症例です。

【00:13】歯肉が痛んで赤く炎症をおこし、今にも出血しそうです。この症例も歯肉と歯を離さなくてはなりませんが、今回は半導体レーザーを使います。麻酔の必要はなく、ほとんど痛みも無く、このようにサクサクと歯肉をどかす事ができます。

【00:26】通常の切削器具で、歯の表面を奇麗にして行きます。汚染物質やムシ歯が飛んで行きます。 実はこのような新鮮な切削面にしか接着剤は乗りません。

【00:37】ZOO 1 でも登場した、う蝕検知液です。ムシ歯の取り残しがないかチェックです。

【00:41】これも ZOO 1 で登場した吸引管、深い所はこれがないと吸水できません。

【00:45】顕微鏡を使うと根菅の中も良く観察できます。側壁にまだ汚染物質が着いてるのがわかります。このままでは接着しませんので、細長い器具で削り取って行きます。肉眼治療ではできません。

【01:03】ZOOで周囲から吸引し、できるだけ乾燥状態を保ちながら、コンポジットレジンを流し込みます。補強材としてグラスファイバー製の芯を挿入、青い光を当ててコンポジットレジンを固めます。

【01:26】さらにコンポジットレジンを盛り上げます。ZOO 1 と同様に、歯肉から出血に注意します。

【01:53】鏡を使って、裏側も盛り上げます。コンポジットレジンは非常に繊細な材料なので、扱いは神経を使います。

【02:10】材料が固まったら、冠が被る形態に整えて行きます。この後、仮の歯をセットします。

***

とまあ、こんな行程で頭の無くなった歯は復元されます。

この歯のように残っている歯の量が少ないと接着不良が出やすく、細心の注意が必要です。

歯がもっと残っている状態では、最終的に冠を被せる時に、冠が歯本体の全周を取り囲みますので、樽のタガを締めたような状況になり、冠が歯が割れる事を防ぎます。

ところがこの症例のように歯が残り少ない場合は上記のタガを締めた状況は造れず、歯が割れる力に抵抗するのは芯材と歯の接着力のみとなります。そのため接着力の向上はとても重要で、乾燥状態を持続させるためにZOOはたいへん便利です。

芯はどのようにして造っても、歯にクサビを打っているような状況にしかなりません。条件が悪い歯ほど、後々割れて抜歯になりやすいのはそのためです。

という事で、このように多くの手間をかけて、残った歯を守る努力がなされているのです。決して良い材料だけあれば良いというわけでは無い事がお解りいただけると思います。

なおこの症例、実は松風 歯メイトのコラムの第2回で用いたものです(会員には公開済み、一般公開は1月15日より)。


ZOO 1


コチラからの続きで、ZOOを使った症例の一番目、いきなりピンボケで申し訳ないです、左下の一番奥の歯の頬側にできた大きな虫歯の治療です。このような場所の治療は頬の粘膜が迫って来るので、たいへん治療が難しい所になります。

顕微鏡を使うのは当然として、虫歯は歯肉の下まで及んでいますので、ラバーダムは無効です。そこでZOOの出番となります。なお今回は虫歯を露出させるために、高周波メスで手前側の歯肉を一部どかしています。

00:56の赤いインクのようなものはう蝕検知液と言って、虫歯を染め出す役割をします。一般的には虫歯は黒いようなイメージをお持ちの方がほとんどだと思いますが、そんな事はありません。普通の歯の色をした虫歯も多く、特に若年者に多い急速に進むタイプの虫歯は顕微鏡を使っても見分けができません。そこでこのように染めて判別を行います。1回では不安だったので2回やってますが、案の定2回目も染まって来ました。染まった部分だけを狙って削って行きます。またブラインドになっている部分も鏡で確認して削ります。なお 00:19に出てくる器具は音波切削器で、ヘッドがないのでブラインドにならず重宝しています。

01:59では歯肉に黒い糸を挿入しています。これを歯肉圧排というのですが、虫歯の際と歯肉をこの糸でわずかに離して行きます。でないと後で盛るコンポジットレジンに過不足や接着不良ができてグチャグチャになってしまいます。この行程はラバーダムができれば不要ですが、できない場合は非常に重要な行程です。

02:07では先に歯肉をどかした部分からの出血を吸引管で吸っています。エアをかけると出血が散ってしまい、これから接着しようとする面が汚染され接着力が落ちてしまいます。私はこの吸引管をかなり頻繁に使いますが、ちょっと特殊な設備になります。しかし幸いZOOにはこの吸引管を同時接続できるZOOαという製品もあります。

あとは頻繁に歯肉からの出血を吸引しながら、注意深くコンポジットレジンを流して行きます。最近のクリーム状の製品はとても性能が良いので安心して使えます。なお築盛には細い針金(ブローチ)で過不足なく流し込んで行きます。

02:50、最後はラバーカップという器具で全体を研磨し、終了です。

***

以上、いかがでしょう?どのステップを省いても、この治療はうまく行きません。

コンポジットレジンはたいへん優れた材料でありながら、扱いが難しい材料です。予後には思わしくない症例が数多く存在しますが、それは何かを省いているからでしょう。

ご覧いただいたビデオは3分程ですが、実際には麻酔を含めて1時間程かかっています。すなわち良い治療とはそれを実行するための充分な時間も必要で、日本の保険診療ではなかなか実現しづらい所ではないかと思います。

今回ZOOを使う事で良好な視界を得る事ができたと同時に、強力な全周吸引による防湿効果で接着剤メーカーさんが実験室で達成する理想に近い接着力が、口の中という悪条件下でも達成していると思います。


ZOO を使ってみた

昨年より「ZOO」というたいへん便利な器具を使っています。Choo Choo TRAIN とは関係ありません。


形はこんなものですが、これを拡げて口の中に装着すると、、、


こうなります。末端は排唾管用のホースと繋ぎます、要するにチューブ全体が吸引管となっており、通常の排唾管とは比べ物にならない程の 強力な防湿効果をもたらします。同時に舌が歯に触れて汚染される事を防いでくれたり、口が開いた状態を持続させるのに役立ちます。

口の中は唾液がどんどん溢れて来ますので、それを効果的に排除しないと治療になりません。ビューーーとエアを吹きかけてもぜんぜん足りないんですね。しかも口の中は湿度は100%。実はこのような状況では接着剤の力がガクン落ちてしまう事が解っています。最近の歯科治療は接着力に依存するものが多いので、防湿はとても重要です。

防湿と言えばもちろんラバーダムが装着できればベストなのですが、できない場合はたくさんあります。上の写真は一番奥の歯に冠を接着しようとしている所ですが、ラバーダムは絶対にできません。このようなケースでは防湿を諦めなくてはならないのでしょうか?

そう、そんな時はこのZOOです。唾液をズ〜〜〜〜〜と吸ってくれるからZOOなのだそうです、さすがは大阪人の命名です!

さて、このZOOを使った症例動画をプロモーション用に3本造ってみました。次から一本ずつ解説を加えてご紹介いたしましょう。

なおZOOのご購入は以下からどうぞ。本当に便利な器具ですヨ

有限会社アプト



WFLD 国際レーザー歯学会は2016年7月に


学会情報はまだ続きます。WFLD(World Federation for Laser Dentistry 国際レーザー歯学連合)のご案内。

こちらはまだだいぶ先の2016年7月なのですが、すでに準備委員会が組織され、大会長の吉田憲司教授(愛知学院大学口腔外科)を中心に活動が本格化しています。実は先日の日本レーザー歯学会の会期中にも会議が行われました。


The 15th Congress of the World Federation for Laser Dentistry

July 17(Sun)-19(Tue), 2016 Nagoya, Japan
Venue: Aichi Industry & Labor Center(WINC AICHI)
Chairperson: Kenji Yoshida, D.D.S., Ph.D. Department of Oral &Maxillofacial Surgery, School of Dentistry Aichi-Gakuin University

http://www.c-linkage.co.jp/wfld2016/


同じ趣旨の学会を国際的に結ぼうという団体は多く、レーザー歯学もその一つ、隔年開催ですでに15回を迎えます。

日本では2002年に横浜で開催され、大盛況だった事を思い出します。あの日は本当に暑かったし!!!(当時の名称はISLDでしたが)

今回WFLDでは日本でレーザー認定医の Certification Course も行います。このBlog:歯界良好では再三ネタにしておりますように、日本はレーザー教育が大学でまったく行われていないにもかかわらず普及してしまい、なぜか歯科医師国家試験にまで出題されてしまうという不思議な状況です。満足な卒後研修もほとんどなく、安全性が野放しになっていると言っても良い状態です。

レーザーをお持ちの先生はこのような機会を逃さずに、ぜひとも受講して資格を取得していただきたいものと考えています。

WFLDの進捗状況もこの場でお伝えして行ければと考えています。お楽しみに!

PS:本会は第28回日本レーザー歯学会学術大会との併催です。

日本レーザー歯学会、今年は6月6,7日に


吉田のもう一つの活動の場がコチラの日本レーザー歯学会、その学術大会は例年秋でしたが、今年は6月6,7日、場所は札幌です。

まだ公式ホームページは挙っていないようですが、すでにポスター配布は始まっておりますので、内容を転載いたします。

***

第27回 日本レーザー歯学会 総会 学術大会

テーマ:レーザーによる診断・治療 〜基礎から臨床、そして未来へ〜
大会長:斎藤隆史 北海道医療大学歯学部口腔機能修復再. 建学系う蝕制御治療学分野教授

【期日】2015年 6月 6日(土) 7 日(日)

【会場】北海道自治労会館 札幌市北区北6条西7丁目5番地の3札: 幌駅より徒歩6分

【主なプログラム】
理事長講演 渡辺久 日本レーザー歯学会理事長

招待講演  渡辺孝一先生 衆議院議員 歯科医師

教育講演  平井義人先生 東京歯科大学元教授 日本レーザー歯学会元理事長

シンポジウム
 [基礎]  横瀬敏志先生 明海大学歯学部
 [工学]  李黎明先生 千歳科学技術大学総合光科学部
 [教育] 泉川昌宣先生 北海道医療大学歯学部
 [診断] 角保徳先生 国立長寿医療研究センター
 [予防] 富士谷盛興先生 愛知学院大学歯学部
 [修復]  吉川一志先生 大阪歯科大学
 [歯内]野杁由一郎先生 大阪大学大学院歯学研究科
 [テシタル歯学] 疋田一洋先生 北海道医療大学歯学部

【演題登録締切】 3月10日
【事前登録締切】 4月30日

【問い合わせ】
(一財)口腔保健協会 コンベンション事業部
tel 03-3947-8761  fax 03-3947-8873
jsld27@kokuhoken.jp

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実は吉田は4月よりこのレーザー歯学会で役職が一つ増える事になっており、ちょっと今から戦々恐々なのです。日本顕微鏡歯科学会同様、日本レーザ歯学会もよろしくお願いいたします!

日本顕微鏡歯科学会 演題提出と参加事前登録は1月30日まで!


先にお伝えした第12回 日本顕微鏡歯科学会 学術大会 総会ですが、すでに演題募集と参加事前登録が始まっています。どちらも締切は1月30日です。お早めの登録とお振込をお勧めいたします。もちろん会員ではない方はぜひご入会いただき、お得な会員価格で参加いたしましょう。

入会申込
http://kenbikyoshika.jp/nyukai.html

事前参加登録
https://kenbikyoshika.jp/congress/12th_tokyo/collection.html

演題登録(一般演題・テーブルクリニック)
https://kenbikyoshika.jp/congress/12th_tokyo/offer.html

4月17,18日に一橋講堂でお会いいたしましょう!


4/18,19は日本顕微鏡歯科学会へ



今年も学会の裏方が続きます。まずは第12回となる日本顕微鏡歯科学会の学術大会と総会のご案内。

日程は4月17日(土)と18日(日)、場所は前々回と同じ、東京の一橋講堂です。山本大会長を中心に、準備委員会をずっとやってきています。コチラはその模様です(元ネタはコチラ)


右前で一番ふざけた服装をしているのが、ハイ私です。

さて今回の大会は、本会としては初めて土曜日午前からの開催です。今までは時間がなすぎて一般演題の時間が少なすぎた、、、という事で私の意見を通してもらいました。なんと言っても、一般演題は学術大会で一番大切なものだと思います。

しかし、、、たいへん残念なのですが、昨年とは違い歯科衛生士シンポジウムとテーブルクリニックが同時進行となってしまいました。申し訳ございません。。。

今回は海外より「神経をとらない歯内療法専門医」として高名な George Borgen 先生をお迎えし、MTAという薬剤の最新の知見をお聴きします。さらにせっかくの来日ですので大会内の講演だけではもったいないので、土曜日の懇親会の後にも「ナイトセッション」と称してお話をいただきます。

このナイトセッションは学会の学術大会参加者からの参加枠はすでにいっぱいで募集を締め切っております。しかし共催するデンタルアーツアカデミーからの参加枠はまだあるようです。

また、大会ではシンポジウム「マイクロエンドサージェリー -術式から予後観察までのエビデンスを考える」と題し、群馬大学口腔外科の小川将先生と、LosAngels開業の清水藤太先生をお迎えします。これは楽しみだ!

そしてそして、歯科衛生士シンポジウムでは、ウチのWDさんが満を持して初登場です!ハーローキティと共に登壇することは間違いないでしょう。

ということで、今年も多くの学会や研修会の準備にも追われそうです。これも歯科医学の進歩のため、結果として患者さんの利益となって行くものです。私も諸先輩型の努力によりここまで来る事ができましたが、今度は私が若い先生方のために還元する、そういう年齢になっているという事です。

さて、明日が診療始めですが、診療後には早速大会準備委員会が開かれます。あと3ヶ月ちょっと、歯科医学進歩のためにガンバリマス!


2015年1月3日土曜日

2015 謹賀新年!


2015年がスタート、あけましておめでとうございます。

大晦日にお知らせいたしましたように、吉田はこの年末年始に京都に行っていました。たまの親孝行という事で、新潟から日本海側を通っての往復でした。

悪天候が心配されておりましたが、やはり帰りはガッチリ雪にやられて、8時間半かかって新潟に戻りました。

東京に戻り、今日は診療室へ、と思ったらここでも電車が停まってしまい、100分待ちでした。うーん、今年も前途多難か?という事で、皆様今年もよろしくお願いいたします!