2010年1月27日水曜日

AHA ヘルスプロバイダーコース

24日の日曜日ですが、救急蘇生の実技講習を受けてきました。マネキンを使った、マジ汗だくの実践中心のコースです。


先輩の誘いで行ったのですが、行って良かった、昔の救急医療とはちょっと違ってきていることにビックリ。

だいたいこういう話しは複雑・細分化してゆくモノですが、そんな事をしていたら一刻を争う状況では手遅れになってしまいます。そこで動作を単純化しいつでも誰でもどこでも効果的に実行できるように改良されて来ています。

日本では119番をして救急車が到着するまで平均7分弱、これは世界的にも類を見ない程高速!しかし、しかしその間心臓や呼吸が停止していては助ける事ができません。それまで何ができるかが勝負なのです。

私も歯科とは付きますが医師の端くれ、これでも専門教育は受けてきましたが、何分それを実践(?)する場はほとんどありません。て言うか実践なんてあっては困るのですが、しかしもしもに備える、ましてやこの高齢社会・有病者社会です、何が起きるかわかりません。

詳しくはまた後述しますが、実は私は救急車を呼んだ事が2回あります(私が乗ったわけではありませんヨ)。一度は帰り道の歩道橋の階段から、もう一度は実は日本橋時代の診療室からでした。幸いどちらも命にかかわる状況には無い事が解っていたので落ち着いて行動できたのですが、本当にギリギリの状況に接した時にはどうなるか自信はありません。

歯科治療は何かとストレスが多いもの、我々も少しでもリラックスして治療を受けていただけるよう様々な工夫をしているのですが、アクシデントはどこに潜んでいるかわかりません。ですからこのような研修は継続的に受けて行かなくてはならないものだと思います。

***

さて最近駅や公共施設でもよくAED(自動体外式除細動器)を見かけるようになりました。去年の東京マラソンで倒れたタレントの松村邦洋さんが一命を取り留めたり、AED普及を公約にタレントのプリティ長嶋さんが市議会議院に当選したりと、知名度は上がったように思います。NHKが長年ERを放送して来たことも大きいでしょう。

AEDは蓋を開けると自動的に電源が入り、音声で使い方を案内し、それに従って行動すれば良い事になっています。しかし緊急の場で落ち着いて行動できる人がどれほどいるのでしょう?それに周りがザワザワしていては機械音声は聞こえません。しかもその前に人工呼吸と心臓マッサージ(*)が必要です。AEDが設置してあるだけで、もう安心と思っている方が多いのではないでしょうか?

私は今ここでも、モノから行動の時代だと思うのです。機械は普及したが誰も使えない、そんな状況を変えて行かねばならないと思います。まずは自分から、というワケで今回のコースのさらに上もあるという事なので、なんとか時間を造って参加しようと思っています。報告はまた後日!

----- (*) 今は胸骨圧迫と言うのだそうです。

真 侍ヘンドリックス


こちらも舞台のご案内です。ナルちゃんこと鳴海剛君出演、おにぎりスキッパーズ2の「真 侍ヘンドリックス」です。

2年ほど前にもおにぎりスキッパーズ2の講演を見た事がありましたが、喜劇というのは本当に漫画のような顔を造らなくてはならず、演技もドタバタでたいへんな体力を使う事を知りました。これを1日2講演もやったらさすがにナルちゃんもたいへんだろうなと。

さて今回はいかがでしょう?吉田は金曜の夜に様子を見に行こうと思っています。

劇団民藝 巨匠



お知らせが遅くなってしまいました、こちらは今上演中の劇団民藝「巨匠」のご案内です。もう劇団創設60年なのだそうです。さすが、中身も渋い!

お時間がある方もない方も、六本木俳優座へ行こう!

2010年1月17日日曜日

インプラントのお話をしました


16日のオープンセミナーでは、予告通りインプラントのお話を一時間半に渡ってさせていただきました。

こういう話しをまとめていると、自分自身を振り返る事になり勉強になります。今回のネタを編集して新しいVideoCastやホームページに反映させて行く予定です。お楽しみに!

次回は2月20日(土)、テーマはついに「奇麗な歯になりたい!審美・美容歯科」です。

2010年1月12日火曜日

いつのまにか71,000件突破、ってちょっと怖い



この画面は吉田歯科診療室がYouTubeにアップしている顕微鏡からの治療動画の一覧、2010年1月12日(火)18:00現在のスクリーンショットです。

画面をクリックすると拡大しますので見ていただきたいのですが、これを見ると一番人気のとっても小さなむし歯、と思っていたら中では、、、は既に71,000アクセスを超えています。12月28日の時点では67,000アクセスと言っていましたので、わずか2週間で4,000アクセスもあった事になります。

また2番人気の大きすぎるむし歯、けど神経はとらないは、もう明日にでも60,000アクセスを超えそうです。。。今の所、この2編に人気が集中、他は数千アクセスというのが多いですが、それが普通かなという感じです。

はっきり言ってこの数、良く解りません、異常です。ムシ歯を見たがっている人って、そんなに多いのでしょうか?恐るべし動画共有です。

しかし、私はこのように抗生物質を使わずに、目で見て神経を残す事はとても価値ある治療だと思います。神経をとってしまった歯を一生使うのはけっこう難しい話です。これだけアクセスが多ければ、このような治療が普及する下地はあるのかなと思います。

歯を保存する、とってもとっても大事だと思います。

NobelSmile に参加

インプラントにおけるトータルソリューションで他の追従を許さないNobel Biocare 社。同社が手がけるインプラント紹介サイト"NobelSmile"に12月より参加しています。


このページが面白いのは、なんとウェブ上からフリー通話が申し込める事。これは驚いた!



ここにお使いの電話番号を入力すると、なんとそこに電話がかかってきて通話料がタダになるという仕掛け。いろんな事を考えますね〜

このサイトにはインプラント治療のしくみがかなり詳しくかつ解りやすく出ています。ぜひご覧になってみてはいかがでしょう。





DNA:神から授かった設計図

今日は休診ですが、ただ今近隣のStarBucks16日(土)のオープンセミナーのプレゼン用画面を造っています。

私のカフェ好きは一部で有名?ですが、一人でいるよりも図書館やこういう所の方が性に合っています。

今回のネタはやっとインプラントです。しばらく歯の保存に忙しかったのと、過去インプラントの本まで造ってしまったので、もうこのへんでいいやと思い資料の整理やウェブへのアップをさぼっていたのですが、ここのところ週刊誌がインプラントで騒いだり問題のある患者さんがいらしゃったりという事もあり復活となりました。

でプレゼンを造るために写真や資料を見返しています。そんな中、著書にも使ったこんな一枚に目が止まってしまいました。


見ての通り、歯です。「上顎第一大臼歯」といいます。しかしこれは美しい、非常にかっこいい、みとれてしまいます。これが人間がDNAとして神から渡された設計図を元にして出来た天然の美です。

これを見て「素晴らしい!」と思う人は歯科関係者くらいでしょうが、私は職業柄か人の体は芸術品・宝物だと思うのです。しかしそれが壊れて行くのは実に悲しい、しかも皆さんそれに気がつかない、、、

だから、だから私はオープンセミナーをやっています。今回はインプラントにフォーカスした話しではありますが、インプラントにしない生活・歯で失敗する人の生き方など、単なるインプラントの話しだけでは終わりません。

16日(土)17:30より、待合室でお待ちしております。



2010年1月9日土曜日

2台のIXY この10年、そしてこれから

年末に引越荷物の開けていた事は既報の通りですが、行方不明になっていたいくつかのモノが出てきました。その一つに Canon の初代 IXY があります。



上の写真右のシルバーのカメラがそれ、今でこそ当り前のデザインかもしれませんが当時としては画期的で、小さな四角いボディを首から下げて見せる縦型にもなるデザインがとても新鮮でした。

イメージキャラクターに中田英寿を起用していた事もあり、IXYはCanonの一大ブランドとして大きな成功をもたらすシリーズに成長しました。お隣のゴールドのカメラは先輩所有の最近のIXYなのですが、そのデザインコンセプトは現在の製品にも脈々と受け継がれています。

その私のIXY、一年ほど前まで診療室内で患者さんの顔写真を撮る専用機として使っていました。しかしさすがにバッテリーが持たなくなってきた事と、どうもスタッフがピントを外した撮影しかしないことを理由に引退となったものです。(最近のカメラは顔認識機能があり、誰がとっても顔のピントは外しません)

しかしこの優れたデザインは今でも充分通用するもの、捨てるのもなんなので手元に置いておく事にしています。



私のIXYは確か2001年にアメリカの学会に参加する直前に買ったもの、つまり発売から10年程経過しているものです。

これはもうやってはいけないのですが、当時学会でスライドやパワーポイント画面を会場で撮影するために買ったカメラです。

学会発表とは限られた時間に話しを詰め込みますから後になって「あの画面はなんだったんだ?」というシーンがあまりに多く、それでは困るのでカメラで撮っておこうという事です。

しかしやはり後ろめたさはあり、前の人と人の間からこっそり撮影していたものでした。ところがいざ撮影しようと電源を入れると「ジャー」という大きな音で沈胴式のレンズが前にせせり出てくるしまつ、その後私の愛用カメラは沈胴式ではなく屈折式のSONY Cyber Shot Tシリーズへと遷って行ったのでした。

**



さてこうして2台のIXYを比べてみると、10年の技術の進歩に驚いてしまいます。まずはこの厚み、半分になってしまいました。これぞ日本のモノヅクリ力!



操作系も大きく変り、倍以上の大きさの液晶が付いています。



また当時は上の写真のようにボディより充電器の方が大きかったものでした。せっかくカメラが小さくなったのに、周辺機器はまだまだという時代でした。

最新型はもちろんバッテリーが大容量化され稼働時間はぜんぜん上、もちろん画質は比較対象になりません、そして先程の「ジャー」という沈胴音もなくレンズはスッと出てきます。なるほど10年の進化は凄いなと思わされます。しかし、、、

***

実は本題はここからです。

カメラは、と言うより、技術はどこまで進化すれば良いのでしょう?基本的に理系の私は技術を追求しようとする人の考えは充分理解できます。

しかしその一方、これ以上良いものを造ってどうしようというのか、それよりも他にやる事があるのではないかとも考えます。

日本橋時代は秋葉原が徒歩圏であったこともあり、良く歩いてみたものですが、発売して半年もしないうちにもう新製品が出て、どんどん陳腐化してしまう技術競争の行く末に空しさを感じていました。

技術とは何のためにあるのでしょう?ともすると技術のための技術・他社を負かすための技術であって、本当にユーザーの事を考えた技術であったのか疑問に思う事があります。日本の携帯電話などはそのよい例です。

高機能化はほどほどにし、それよりも省エネルギー化を進めたり、人にわかりやすいインターフェースを考え、そして長く使う愛着感のあるブランディングを追求する方が今や大切ではないかと思うのです。IXYはその点でとても良いポジションを造った希な製品だと思います。

しかしそれでも今後は安泰ではありあせん。2台のIXY見て思うのは外観や性能の差はもちろですが、今までの10年とこれからの10年はまったく異質なものとなる予感がする事です。もちろん技術革新でぜんぜん違った製品が造られて行く事でしょうが、ただそれだけではいかにCanonと言えども苦しいのではないかと思うのです。

これはどういう事がと言うと、デジタルカメラはすでに国内は飽和市場で、海外に販路を開拓して行くしか生き残る道がありません。ところがそこにはすでにSAMSUNGなどが確固たる地位を築いており、日本のメーカーは技術はあっても完全に立ち後れています。

ではどうするか?そこには「日本」の美意識を売り込むしかないと思うのです。これは一筋縄では行きませんが、「日本製だから買う」というイメージを造って行くしかないのではないでしょうか。それには日本人が国際的に尊敬される存在でなくてはなりません。「やはり日本製はいいね」「日本は憧れの国だ」と言わさせなくてはなりません。技術とは別の見方でブランディングして行かない事には、日本の企業はどんどん疲弊してゆくように思います。

なのに政治を見ていると、どちらかと言えば日本はバカにされるような事を続けています。技術立国を目指すと言いながら、私の目には政治がその足を引っ張っているように見えてしまいます。

Canonが一生懸命築いてきたブランド IXY。これからの10年は技術力でトップなのは当り前、それ以上に一企業の努力だけではどしようもない付加価値が被さってくる運命にあると思うのです。残念ながらそれは日本にいては気付きません。一個人がグローバルな視点で考えないと、ますます日本は孤立化・ガラパゴス化して行くだろうなと思います。

ちょっと大袈裟かもしれませんが、この事を自分の仕事に照らし合わせてみてまた考えて見ようと思います。


2010年1月6日水曜日

1月16日のオープンセミナーは「インプラント」




お待たせいたしました、ちょっと遅くなりましたがオープンセミナーのご案内ができました。

今まで歯を保存する話ばかりしてきましたが、やっとインプラントの順番がやってきました。なぜ保存の話が先だったのかと言いますと、保存ができていないとインプラントはやっちゃいけないんです。えっ、どういう意味か解らないって?はい、それにはいろいろ秘密がありまして、このオープンセミナーではそんな話もいたします。


ところで昨年10月から週刊誌でインプラントの事故や問題点だけを掲載した連載記事があったのをご存知ですが?だいぶ偏った記事なのですが、残念ながらあたらずしも遠からず、しかしいたずらに不安を煽るような書き方で問題がある記事でした。

しかしインプラントに限らず、歯の治療とは皆様にも知っておいてもらわない後々困る事がいろいろあります。それをすべて省略するから週刊誌にたたかれちゃうんだと思います。ですからこのオープンセミナーがあるんです。

それにインプラントを勧めることだけに一生懸命で、後々の事を考えていない同業が多い事にも困っています。

というわけで、今回は私が書いた下記の本を参考に、あまり知られていないインプラントの実際について掘り下げる一時間です。

保健同人社

実は特にインプラントをお考えでない方にも意味のある構成になっています。ぜひお友達お誘い合わせの上お越し下さい!

 第37回 オープンセミナー
 テーマ:安心・安全なインプラントとは?
 日時:1月16日(土)17:30〜18:30すぎまで
 場所:吉田歯科診療室の待合室
 参加費:もちろん無料


過去のオープンセミナーの様子がごらんになれます
↓   ↓   ↓
第32回 
http://y-dc.blogspot.com/2009/08/open-seminar-vol32.html
第33回 
http://y-dc.blogspot.com/2009/09/1017.html
第34回 
http://y-dc.blogspot.com/2009/10/vol34.html


【オープンセミナーとは?】

土曜日の夕方を銀座で有意義に過ごしてみませんか? 月に一度の土曜診療の後、17:30からはオープンセミナーの時間です。

限られた診療時間内ではお伝えできない、歯や健康のちょとした知識・時の話題をジャーナリスティックにお伝いたします。吉田がどうしても皆様に知っておいてほしいと思っているお得な内容が満載です。

参加は自由、もちろん無料、これだけの話が聞ける機会はめったにございません。ぜひお誘い合わせの上おいでください。




2010年1月3日日曜日

「元気が出る歯科医院シリーズ」に掲載

医科歯科通信の山本氏が造るWebニュースに私、吉田のインタビュー記事が掲載されています。休み中に校正をかけていた原稿とは実はコレの事だったんですね。


歯科医師向けの記事なのですが、皆様がお読みになっても面白いと思いますのでリンクを貼りました。私の今までの経緯や現体制について、そしてこれからの事をまとめてあります。

実際のインタビューでは言い足りなかった部分がありちょっと加筆修正したのですが、年末に自分を振り返るきっかけになりとても良かったでした。このblogと違って「である調」で書かれていますし、内容はカラクチですので印象はだいぶ違うと思いますよ。

しかし「元気が出る歯科医院シリーズ」なのだそうですが、私そんな影響力あるんでしょうかね?コレ読んで本当に元気が出た人がいたら教えてください。けっこうガッカリするような内容も書いたんですがね・・・

引越の続き


改めまして、新年あけましておめでとうございます。皆様どのようなお正月をお迎えですか?

吉田は何をしているのかというと、実はこの休みにとっても楽しみにしていた事をやっています。それは診療室の片付!です。。。

とにかく8月に引っ越して来てから、実は一般の診療器具以外はほとんど片づいていなかったのです。引っ越し直後から人前で話す機会が9回、ちょっとした原稿が3本、うーんちょっと多すぎましたね。そのほとんどが新ネタでしたので、従来のコンテンツの使い回しがききません。前々から解っていた事であるにしろ、やっぱりきつかったですね。

というわけで、私物や学術資料など、いったいどこに何があるのかまったく把握できていない状況が4ヶ月も続いていました。それをいっきに解消すべく、この休みに計画を練っていたわけです。

まぁもう3日になってしまい、原稿校正を一本していた事もあり予定通りには進んでいませんが、それでも古い会計資料を整理したり、器具置き場の配置を変えたり、コンピュータを入れ替えたりと、表からは見えない部分を相当変える事ができました。

さて休みもあと一日。もう少しがんばって、5日の仕事始めに備えます。

2010年1月1日金曜日

謹賀新年



新年明けましておめでとうございます。昨年は移転という大事業を行いましたが、まだまだその効果を充分発揮させているわけではありません。今年はフル稼働し、皆様に効率的にサービスが行き渡るようがんばります。

2010年もよろしくお願いいたします。

吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック
代表 吉田格